2017年04月07日

桜と飯田橋と江戸川橋と青森大鰐温泉もやし


今年、日本で一番早い満開宣言!という触れ込みで始まった東京の
桜もこの数日が名実ともに満開といえそうだ。

東京中が桜に酔いしれているなか、飯田橋、江戸川橋界隈で仕事の
打ち合わせが2日続いた。

飯田橋の駅からならば、10分も歩けば靖国神社である。そして、靖
国神社脇の靖国通りを横断すると、そこは皇居の千鳥ヶ淵。共に日
本を代表する桜の名所。

そこまで近いのであれば、足を延ばして満開の桜を眺めに行くのは
致し方ないことだ・・・・と、つい独り言。

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一方、江戸川橋界隈も見事な桜を楽しめる東京の花見スポット。
この2日間は仕事に名を借りて花見をしっかりと楽しむことにした。

人生も後半。あと何回 春を迎えることができるのやら。
ヨレヨレおじさんは心ゆくまで春を満喫・・・・・・・・・

いやいや、それにしてもやけに人が多い。

昔から桜の季節に人が多いのは当たり前。それも東京なのだから。
それこそ人でごった返す花見は幾度も経験している。が、やはり
人が多い。閉口するとかを通り越して、その人波の中に入りたく
ない。そう、拒絶した。

原因は考えるまでもない。
そう、訪日観光客が多いのである。一昨年の春よりも、昨年の春
よりも、確実に多い。このご時勢、仕方がないのだろう。

満開の桜を湛える千鳥ヶ淵に足を踏み込むことなく、遠目のさら
に遠目から桜を愛でて、早々に退却。


さてJR飯田橋駅は、西口を出て右を向けば外堀通りがある。

靖国神社の第一鳥居下から続く道を歩いてくると、JR飯田橋
駅西口前のこの道になる。そのまま道に従い外堀通りを向こ
うへ渡れば神楽坂下で、九段から続くこの道が早稲田通りだ。

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[地図:mapion]

神楽坂下に立つ。その名のとおり、ここから先の神楽坂は上りになる。
善い悪いではなく、その昔酒呑みに通っていた頃と比べ、店の数も町の
雰囲気もまるで違っている。

それでも、坂を上れば坂上の手前に毘沙門天の善国寺があり、その先
5分ほど歩いて左を向けば大手出版社新潮社の社屋を見ることができる。
見たからといって何か素晴らしいとか、見れば何かあるということはない。

新潮社を左に見てから200メートルほどで、早稲田通りは変形の四差路
となり道幅を広げる。牛込天神町の交差点である。

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[地図:mapion]

ここからは榎町、山吹町。記憶では小さな印刷工場がこれでもかという
ほど集まっていた町だ。今もその数こそ減少したものの、大日本印刷
榎町工場を幹にして小さな工場が稼働している。

この交差点。直進して榎町を抜ければ、その先が早稲田町である。早稲
田大学の早稲田町。現在、早稲田大学があるのは西早稲田町1丁目だと
記憶しているが、とにかく早稲田町になる。

牛込天神町交差点を右に曲がると道は下りになる。緩い坂である。
坂を下り、道は交差点から真っ直ぐ続く。牛込天神町交差点から600メー
トルほどで目白通りと交わる江戸川橋交差点にたどり着く。
そのまま進行方向に交差点を抜けると「江戸川橋」がある。

この江戸川橋を起点に川沿いを細長く500メートルほどの緑地が続く。
江戸川公園、桜の名所だ。

「江戸川」と名にあるが、歴とした神田川である。その神田川、江戸時代
には御留川(おとめがわ)。その後は昭和の半ばまで江戸川と呼ばれて
いたと文献にある。

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どこの桜もそうなのだろうが、ここ江戸川公園も提灯の灯りに照らし出さ
れる夜桜の美しさは、儚い春の夢のようである。



さて、そんな桜を求めて移動している途中、青森県のアンテナショップ
「あおもり北彩館東京店」が目に留まった。

JR飯田橋駅西口を、先ほどの神楽坂方面とは反対側、駅出口の左に進む
(靖国神社方向)。ほんのわずかな距離(130メートル程)に、そのアンテ
ナショップがある。この日は青森のどこかの団体がショップの前のわずか
なスペースにテントを張っていた。

「あおもり北彩館東京店」が入店しているこの建物は、隣のビルに比べ数
メートル後退している。残念なことに隣のビルとの境界に塀が作られてい
るため、駅から歩いてきた人にはアンテナショップが見えない。塀を越え
て初めて店に気付く。商機を少々逸することになる。

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[写真:google earth]

そのアンテナショップの店先スペースにテントが張ってある。テントでの
販売はこの日が最後の様子。展示品も残り少なく、すでに店(テント)終いに
向けて片づけに入っているようだった。

青森県大鰐温泉「鰐come」という、道の駅のような温泉施設の皆さんとのことだ。

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[地図:google map]

店先で酒粕1kgのパックに見入っていたら、「いいのがある」と20代半ばの
女性が声を掛けてきた。差し出す名刺には「おおわにコンシェルジュ」と。

「“もやし”は如何ですか?」と言う。もやしの名は“大鰐(おおわに)温泉もやし”。
手渡されたパンフレットによれば、350年以上前から栽培されてきたと記さ
れている。津軽三代藩主信義公が湯治する際に必ず献上されていたとも。

大きい。豆がかなり大きくて茎も太くしっかりしている。そして何より長い。
30センチはあったのではないだろうか。一昨夜に食べてしまっているから、
詳細に思い出すことができない。しかし、とにかく大きい(かった)のである。

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[写真:大鰐町農林課大鰐温泉もやしレシピ集]

実はこのもやしを目にしたのは初めてではない。ただ、その時は食指が
動かなかった。それでも、こうして妙齢の女性が段ボール箱の中に僅か
2つ残っているもやしの“ひとつ”を勧めてくれるのも、何かの縁である。
売れ残った商品を「さっさと売り捌こう」としているなどとは、夢にも
思いはしないのだ。あくまでもこれはご縁である。

もやしを買って、ご縁を手にする。

もちろん、数日間にわたるテント販売で最後に残った商品だけに、
“新鮮さ”や“溢れるような栄養”は期待しない。

それを求める野暮でもない。嫌なら買わなくてよいのだから。

そう、ご縁をいただく。
どうやっていただく? グリーンカレーにしていただく。

グリーンカレーには食感のはっきりした食材も合う。たとえば竹の子。
大鰐温泉もやしを見た瞬間、頭の中にグリーンカレーが浮かんだ。

ということで、グリーンカレーをサっと作ってしまった。
なかなか合う。いつものカレーとは違う、豆のコリッという食感が楽しい。

犬も歩けば・・・・ヨレヨレおじさんも「大鰐温泉もやし」にぶつかった。

残り少ない人生の春の一日、“桜”と“もやし”で楽しむことができた。
小さな幸せ、大きな幸せ。我が身に訪れてくれるなら、どちらでも幸せ
なのである。

平成29年春。
桜満開、ご縁と青森の“大鰐温泉もやし” これで十分。






posted by JN01 at 06:08| アンテナショップ

2015年10月25日

10/25 銀座NAGANO アンテナショップで私の100選に出会う


「銀座NAGANO」
長野県のアンテナショップで私の100選に出会う


21日、24日と本サイトの新着情報で紹介していた長野県の東京アンテナショップ、
「銀座NAGANO 1周年大感謝祭」が、本日最終日の2日目を迎えた。

10時半の開店前から店頭には、振る舞い酒の順番に並ぶ大勢の人たちがいた。

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開店の時間ともなると瞬く間に大勢の来店者がショップ内に溢れ、「感謝祭」ならではの盛況振りとなった。

さすがにこの混雑では、のんびりと長野の産品を眺める雰囲気にもなれなくなり、店頭の貼り紙に記された「大名行列」の演舞時間13時、14時、15時45分を確認して、13時に再度訪れることにした。

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13時。銀座和光堂のチャイムの音が銀座4丁目界隈に流れ出すと、いよいよ長野県飯田市で 7年に一度執り行われる祭り、「飯田お練(ね)りまつり」の目玉の出し物 「大名行列」 が始まった。

《 行列 》 とあるが、実は歩かない。

ショップの前の通りは狭い。道交法や消防法、近隣店舗への影響等々、さまざまな制約があるせいだろう。

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行列はその場で足踏みをしているのだが、そこにはかつて大名行列で実際に行なわれていたであろう所作や芸が見事に織り込まれており、「往時を継承している」と称される演舞は観る者を江戸時代へと誘ってくれた。


本日 2度目となる14時の大名行列演舞では、長野県出身の俳優・タレントの峰竜太氏が、佐藤飯田市副市長と行列の先頭に並び記念撮影を撮るという場面もあった。

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前記したように、銀座のアンテナショップ前の通りでは制約が多く、ごく限られた規模での演舞になったが、実際に飯田で催される行列は、下の写真でわかるように実に壮麗な行進のようだ。

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来年の3月、7年に一度開かれる「飯田お練りまつり」で本物の行列が観られるという。来年の機会を見逃せば、次に観られるのは 7年後になってしまう。筆者の年齢を考えると、少々心許ないものがある。

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まことに勝手ながら、筆者の一存でチョイスしている「生きているうちに観たい、私の日本100選」に
飯田市のお練りまつり
をしっかり登録させていただくことにした。

お練りまつりの魅力を紹介しているサイトを、長野県飯田市の飯田商工会議所が開設しいている。
ぜひそちらで「飯田お練りまつり」の含蓄を深めてもらいたい。http://oneri.iidacci.org/

スタッフ I

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りんごの町 出会いと観光 (信州の旅)
 2015年05月10日掲載
http://japannow-org-staff.sblo.jp/article/128619356.html



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posted by JN01 at 22:46| アンテナショップ

2015年10月24日

10/24 銀座に長野の響きあり! 2日間の感謝祭がスタート


銀座に長野の響きあり! 2日間の感謝祭始まる

今日10月24日、東京の銀座5丁目にある長野県アンテナショップ「銀座NAGANO」で2日間にわたる 《1周年大感謝祭》 が始まった。

午前10時半の開店。店舗前の路地に、信州諏訪地域の祭り「御柱祭」で唄われる木遣りの「よいさ!よいさ!よいさ!」という掛け声が響き渡ると、

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写真:銀座NAGANO facebook  https://goo.gl/q5I9Ci ※元写真を加工しています

続いて「木遣り」 が高らかに唄いあげられた。

今日明日と続く「感謝祭」の素晴らしい露払いに大きな拍手が送られた。

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会場の「銀座NAGANO」では、今日明日の共通コンテンツのほかに今日24日だけの限定企画として

@諏訪御柱祭の木遣り実演&展示
A信州 秋のフルーツフェスタ
Bナイトラウンジ、「木遣り」の実演。

がそれぞれ開催された。

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日曜の明日25日は、長野県上伊那に伝わる古代米で作られている「白毛もち」の餅つきと振る舞いが行なわれる。

また、明日のメインイベントは、長野県飯田市で7年に1度しか催されない「飯田お練りまつり」のメインの出し物 「大名行列」が銀座を練り歩く。

地域の伝統芸能が一堂に会する貴重な祭典とのことで、12時半から午後4時まで4回実施される予定だ。

明日は東京銀座のすずらん通りに江戸時代が再現される。


さらに、15時からはテレビ番組「秘密のケンミンSHOW」で長野県の顔となっている峰竜太さんと阿部長野知事のトークショーが、アンテナショップ2Fのイベントスペースで行なわれる。

時間は14時会場、定員30名とのこと。

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「飯田お練りまつり」の大名行列は百万石の格式と称せられている。行列の仕方、所作、芸は往時を継承しているという。

銀座に大名行列。明日も銀座が楽しくなりそうだ。


スタッフ I

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りんごの町 出会いと観光 (信州の旅)
 2015年05月10日掲載
http://japannow-org-staff.sblo.jp/article/128619356.html




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posted by JN01 at 20:47| アンテナショップ